本
 
 おすすめ絵本 
 
おっきょちゃんとかっぱ 
紹介者:「たんぽぽぶんこ」 あっこ
題名 : おっきょちゃんとかっぱ (福音館書店)
文 : 長谷川摂子 絵 :振矢なな
きよが裏の川であそんでいると、ガータロが川の中のお祭りに誘います。ガータロは河童です。きよは河童と知らないで、ついていきます。私は、家の裏の川という日常から、すっと河童の世界に行ってしまうところが怖いのですが、すぐに振矢さんの描く美しい川の中のお祭りに魅了されてしまいます。
きよは、水の外の事を全て忘れ、ガータロの家の子になってしまいます。川の中での河童の生活はとても楽しそうですが、このお話を聞いている子どもは、お母さんやお父さんのことを忘れたきよの事を息を詰めて見守ります。
ガータロときよの別れの場面は、私が好きな場面の一つ。きよが目をシパシパッとさせ、ガータロがきよが入ったすいかをもう一度やさしくなでる、この表現が仲良しだった二人の別れを切なく描き出します。
きよが無事に家に戻った時、聞いている子どもがほっと安堵するのがわかります。
 
 
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